この書評のきまり
書評という言葉は広く使われすぎていて、いまでは紹介文とほとんど区別がつきません。この机で書評と呼んでいるものが何であるかを、先に決めておきます。
- 最後まで読んだ本だけを扱います。途中でやめた本については、やめたと書いたうえで、どこでやめたかだけを記します。
- 点数と星はつけません。同じ点数でも、誰にでも勧められる本と、特定の読者にだけ強く効く本はまったく別のものだからです。
- 誰に向くかを書きます。これが評価の中心です。向く読者を書ければ、向かない読者にも自動的に伝わります。
- どこでつまずくかを書きます。文体、長さ、前提知識。挫折の原因はたいてい内容ではなく、この三つのどれかです。
- どの版で読んだかを書きます。註と解説の厚さ、訳者、文庫版の加筆。版が違えば別の読書になります。
- あらすじは最小限にします。筋を知りたい人は、読めば分かります。